ダン、ダン、ダダン。いつもテーマ曲でオープニングセレモニー開始。選手紹介で声援が大きかったのは、吉田、ミルコ、hヒョードル、シウバ。

リザーブマッチ:
○中村 和裕(2R判定)イゴール・ボブチャンチン×

1R、2Rともにグラウンド中心。そして攻防がめまぐるしく入れ替わる展開。面白い。一本を取りにいく姿勢が評価されたのか、中村選手の勝利。中村選手、マウントを取らせてからのリバーサルと(回数は少ないものの)パウンドの力強さが目立ちました。

第2試合:
○ヒカルド・アローナ(2R判定)ヴァンダレイ・シウバ

1R、間合いのさぐりあい。凄い緊張感。徐々に距離がつまる。シウバは前足の内股へのローをコツコツ当てる。アローナは一発狙い。アローナの右ローをシウバがバランスを崩す。そこへ獣のように飛び掛るアローナ、上を取る。
アローナ、さすがに上からの攻撃うまいがシウバも決定打はもらわない。アローナは関節は全く狙ってない様子。スタンドで再開後、ヒザの相打ちから上を取ったのはまたしてもアローナ。そのまま1R終了。アローナのラウンドでしょう。

2R、スタンドでの攻防が続く。シウバは内股へのローを当て続けるが、ラウンド中盤でアローナのタックルが決まる。そのままアローナが上をキープして終了。

判定でアローナ勝利。妥当なところでしょう。とにかく緊張感がテレビからでも伝わってくるような試合でした。気になるのは、2Rでアローナが右ローを放ったとき、ブロックされて痛めたように見えたこと。気のせいならよいのですが。

第3試合:
○マウリシオ・ショーグン(1RTKO)アリスター・オーフレイム×

序盤は全局面でオーフレイムが圧倒。しかし、オーフレイムは中盤、得意のフロントチョークをしのがれて、下になってからは、スタミナが切れたのかなすすべ無し。最後はマウントからのパンチ連打でレフェリーストップ。

第4試合:
○ファブリシオ・ヴェウドゥム(1R十字)ローマン・ゼンツォフ×

ヴェウドゥム選手、下から三角、十字に以降して一本。

第5試合:
○吉田 秀彦(1R袖車絞め?)タンク・アボット×

MOでドラフト始めたのでよく見てなかったのですが、アボット選手が上をとる展開が続いたのち、吉田選手が袖車絞めで勝ったような。

第6試合:
○エメリヤーエンコ・ヒョードル(3R判定)ミルコ・クロコップ×

序盤、パンチを強振して前に出るのはヒョードル。ミルコは下がりながら左ストレート、左のミドル、ハイ狙い。この試合も緊張感すごい。そして選手の動きひとつに対する会場のどよめき方も凄い。

中盤、ミルコの左があたり、ヒョードルが若干ぐらつく。ここぞとばかりに前に出たミルコだったが、もつれて上を取ったのはヒョードル。ヒョードルは鼻からかなりの出血だがダメージはない様子。いつものように豪腕パウンドをふるうヒョードルだがミルコもうまくしのいで1R終了。

2R、ミルコ動きが鈍い。バテてる様子。ヒョードルはミルコを倒して1Rと同様に上から攻める。ミルコ、打開策なく2Rも終了。

3R、ミルコ、完全にスタミナ切れ。何発か打撃をだすも動きが鈍い。ヒョードルにテイクダウンを許しそのまま終了。

判定は、3−0でヒョードル勝利。正確性には欠けるもののヒョードルの打撃の圧力、手数が予想以上。ミルコは、もともとスタミナはそれほどないのかもしれないが、今日はかなり早い段階からバテてた。苦労して手に入れたタイトルマッチに敗れたミルコは今後何を目指すのか。

ヒョードルは強すぎ。わずかな隙を探すとすれば打たれ弱さか。藤田戦、今回のミルコ戦、いずれも、もう1、2発クリーンヒットをもらえば負けてたかもと思わせる試合。次の相手は誰なのか。ハリトーノフ?ハント?それとも10月に予定されているジョシュの試合の勝者?打撃のうまさからハリトーノフが一番可能性はありそうだが・・。

第7試合:
○マウリシオ・ショーグン(1RKO)ヒカルド・アローナ×

いよいよ決勝。開始早々、もつれたところで上を取ったのは、やはりアローナ。しかしここでショーグンがオモプラッタから立ち上がることに成功。ショーグン、大振りの右フック、首相撲からのヒザを数発ヒットさせる。アローナ効いたか。ショーグン、組み付いてからアローナをテイクダウン。ショーグン、立ち上がって、アローナの足の間からの踏みつけ。踏みつけ自体は外れるも、すかさずそのまま殴る。アローナ失神!

総括:
一番期待していたミルコvsヒョードル戦の2、3Rが、「ミルコの勝ちはないな」と感じながら見ざるを得なかったのは残念でしたが、この試合を含め、レベルが凄まじく高く、かつ膠着する場面の少ない試合が多かったので非常に面白かったです。

GPはショーグンが優勝。ランペイジ、ホジェリオ、アリスター、アローナを破っての優勝は見事の一言。大晦日は誰とやるのでしょうか。吉田選手との試合もみたいきもしますが、吉田選手がヘビー転向を宣言しているので難しいかもしれませんね。

ヘビー級は、ヒョードル選手がめぼしい対戦相手をあらかた倒してしまった今、これからどうやって盛り上げていくのでしょうか。来年ヘビー級のGPをやるとして、このままでは、新鮮味に若干欠けるような気がします。GP開催までに、ハント、ジョシュ、ヒョードル弟、吉田選手ら前回のGPに出なかった選手が、ヒョードルの対抗馬となりえると思わせるような展開が作られることを期待します。

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