ロシアが延長戦の末3−1で勝利。この試合も面白かった。序盤から試合を優勢に進めたのはロシア。圧倒したと言ってもいい。

サッカーでは「連動」という言葉が使われることがあるが、この試合のロシアは、アルシャヴィンを中心にまさに連動しまくった。決定機の数はどれだけあったか分からない。選手も、とにかくいろんな選手がチャンスに絡むので、どの選手が良かったか挙げるのが難しいくらい。

試合は延長までもつれたけど内容的にはロシアの完勝。こんな試合を見せてくれるんだったら、グループリーグの2戦目、3戦目も見れば良かった。

この試合のロシアは全員が良かったけど、その中でも特に輝いていたのがアルシャヴィン。この試合の彼の出来は素晴らしかった。延長で彼が一人でオランダDF陣を抜いていく姿は、3年前のU−20決勝のメッシのようだった。ちょっと持ちすぎる感は無くもないけど、今後の活躍が楽しみ。1点目を決めたパヴリュチェンコも良かった。

オランダは得意のカウンターが不発。ミドルシュートとセットプレーくらいしか記憶に残らなかった。個人的に残念だったのは、ロッベンが見られなかったこと。後半、ロシアも疲れてきてはいたので、彼のドリブルがあればと思わずにはいられない。通常の後半終了寸前に、ロシアのコロジンに対して一度は出された2枚のイエローカードが取り消されたのも、オランダにとって不運といえば不運だった。

オランダで良かったのはGKファン・デル・サール。最終的には3点取られたけど、彼のセーブは本当に凄い。ファン・ニステルローイも、点も取ったし、少ないチャンスで良い動きを見せていた。エンヘラール、デヨングのボランチコンビも頑張っていたと思う。

ロシアの1点目は後半10分。左サイドでアルシャヴィンがボールを持って少し中へ。空いたスペースに入ったセマクにアルシャヴィンがパス。セマクがクロスを入れて走りこんだパヴリュチェンコが足で合わせた。

オランダが追いついたのは後半40分。左サイドで相手のハンドで得たFKを、スナイデルが蹴り、ファン・ニステルローイが頭で合わせた。リプレイを見る限り、GKが飛び出せば、先にボールに触れそうな感じだったけど・・。

ロシアの2点目は延長後半6分。アルシャビンが左サイドをドリブルで上がってクロスを上げる。ファン・デル・サールの頭の上を越えたボールを途中出場のトルビンスキーが押し込んだ。

ロシアの3点目は延長後半10分。右サイドからのスローインのボールがゴール前のアルシャヴィンに渡り、アルシャヴィンのシュートはハイティンガの足に当たってファン・デル・サールの足の間を抜けていった。

ロシア先発(4−1−3−2):
FW アルシャヴィン、パヴリュチェンコ
MF ズリアノフ、セムショフ、サエンコ
MF セマク
DF ジルコフ、コロジン、イグナシェビッチ、アニュコフ
GK アキンフェエフ

オランダ先発(4−2−3−1):
FW ファン・ニステルローイ
MF スナイデル、ファン・デル・ファールト、カイト
MF エンヘラール、デヨング
DF ファン・ブロンクホルスト、マタイセン、オーイエル、ブーラルーズ
GK ファン・デル・サール

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