【イタリアvsニュージーランド】
1-1で引き分け。スペインvsスイス以上に一方的な展開。ニュージーランドよく頑張った。後半は客席もニュージーランドが(引き分けで)逃げ切ることを期待してたような感じだった。内容はともかく、非常に面白い試合だった。

【デンマークvsカメルーン】
2-1でデンマーク勝利。よく覚えてないけど、カメルーンが決定機で決められなかった印象が。右サイドのロンメダールの上がりが効果的だった。そのロンメダールへの正確なロングパスも(誰か分からないけど)良かった。ベントナーも強い。日本要注意。

【イングランドvsアルジェリア】
0-0で引き分け。アルジェアが良かった。これといった特徴は無いけど、攻めも守りもそつがなく、運動量も豊富。足元の技術も高かった。

イングランドは決め手に欠いた。ルーニーはやや下がって攻撃の起点になろうとしていたが、出来が今ひとつ。この引き分けでイングランドは苦しくなった。総得点の関係で次はほぼ勝ち縛り?

【ドイツvsセルビア】
0-1でドイツ敗戦。ドイツファンとしては、クローゼの2枚のイエローは厳しすぎるんじゃないのって感じだけど、セルビアの出来が良かった。ヨバノビッチ、クラシッチの両翼が強力。ボールの扱いもうまく、ドイツがプレッシャーをかけても慌てずかわしていた。

得失点差では優位に立つも、ドイツも結構厳しい。セルビアがオーストラリアに勝つとドイツもガーナ相手に勝利が必要。オーストラリアの頑張りに期待したいが・・。

【メキシコvsフランス】
2-0でメキシコが勝利。既に内容忘れてるけど、メキシコが全体的に良かったような・・。途中出場のバレラのスピードが目立った。ドス・サントスは守備で貢献していた。

【アルゼンチンvs韓国】
4-1でアルゼンチン勝利。点差はついたけど、2点目を取られるまでは韓国の守備は悪くなかったと思う。2点目取られて攻撃的になってからは、さすがに崩されていたけど。

アルゼンチンは、やはりメッシが目立った。テベスも相変わらず元気。途中出場のアグエロも良かった。攻めやすい状況にあったからかもしれないけど、周りとのコンビネーションが上手くいっていた。

【ウルグアイvs南アフリカ】
ウルグアイが3-0で勝利。良かったのはフォルラン。この試合ではトップ下で攻撃を指揮。得点は相手DFに当たって入るというラッキーな面もあったが、パスにシュートにフリーランニングに最高のパフォーマンス。この2試合で一気に好きになった。ウルグアイFWスアレスは、スピードあって良い選手だが、過剰にファールをアピールするので、個人的には好きになれない。

【スペインvsスイス】
0-1でスペインがまさかの敗戦。スイスは守備陣も当然良かったけど、FW陣もポストとしての能力が高かったように見えた。

2-1でブラジルが勝利。

ボールポゼッションは完全にブラジル。ただ北朝鮮は5-3-2でガッチリ守る。ブラジルのラストパスをことごとくカットして決定機を作らせない。

ブラジルの1点目はマイコンのスーパーゴール。右サイドを上がってスルーパスを受け角度の無いところからシュートを決めた。上がるタイミング、スピード、最後のシュート、非の打ち所の無いプレーだった。

1点取った後は、北朝鮮の意識が攻撃によったこと、あと北朝鮮の疲れもあってか、ブラジルはかなりチャンスを作れていた。

個人的に大期待のカカは良さ見られず。ロビーニョの調子は良さそうだった。回数は少なかったが、左サイドのバストスのキックの強さ・精度が目立った。FKのキッカーも任されていた。

北朝鮮は得点されるまでの守備は本当に良かった。テセはブラジルのCB相手でも十分勝負できていた。

1-1で引き分け。

前半ボールを支配したのはイタリア。小気味良くパスをつないで攻める美しいサッカーを見せてくれた。両サイドから良いクロスも入ったいた。しかしパラグアイの守備が固く、決定機らしい決定機はなかった。

先制したのはパラグアイ。遠めのFKからヘッド。まさにワンチャンスをものにしたという感じだった。

得点後ペースを握ったのはパラグアイ。それまで引いて守っていたのが、積極的な守備に代わり、イタリアに攻めの形を作らせなかった。

イタリアはCKからの得点で追いつく。パラグアイのキーパーは飛び出すもボールに触れず、痛恨の失点。

試合後半はパラグアイの運動量が落ち、イタリアが攻勢だった。

イタリアは、一見して上手いと分かる選手揃い。目立った選手を一人挙げるとすればペペ。豊富な運動量で随所に顔を出し、攻撃をリードしていた。守護神ブッフォンは腰の痛みで前半で交代。残念。

パラグアイは、とにかく守備が固く、そこからの速攻あるいはセットプレーで、決定機はイタリアより多く(といっても少ないけど)作っていた。特に目立った選手はいなかったが、得点につながったFKを蹴ったトーレスのキックの精度は高そうだった。

試合終わるまでの時間が長かった!見てて緊張した。皆素晴らしかった。

本田、ナイスゴール。

松井、ナイスクロス。

遠藤、(得点につながる)ナイスパス。相手のボールも奪ってた。

大久保、素晴らしい動き。言うことなし。

中沢、反応の速さとカバーリングは神。神です。

トゥーリオ、中沢と同じく単純なロングボールは跳ね返し続けた。

長谷部、日本の心臓。素晴らしかった。

阿部、期待に応えた。

駒野、仕事は果たした。

長友、エトーらを相手によく守った。

川島、終盤の猛攻をミスなくしのいだ。

岡田監督、最後のインタビュー、(試合中声出しすぎで?)声ガラガラ。真剣さが伝わってきた。

途中出場の選手も含め、本当に皆素晴らしかった。最高の勝利だったと思います。次も頑張れ!

スペイン:
2年前のEUROでは、他国よりレベルが一つ上だった。今回も、一番力はあったと思うが苦しんだ。

守備的MFを2人置いたのが苦戦の理由という見方もあるようだが、私には良く分からない。

ベストゲームはポルトガル戦。ドイツ戦、負けたけどスイス戦も良かった。F・トーレスが出た試合(時間)はうまくいってなかったように見えた。

ビジャは今回も素晴らしかった。イニエスタ、シャビも良かった。シャビ・アロンソの精度の高いロングパスが記憶に残った。

個人的にはシウバの出場時間が短かったのが残念。初戦のパフォーマンスが良くなかったからだと思う(私もミスが多いと思った)が、後で録画したしたものを観ると、ミス以上に素晴らしいパスを出していたのが目立った。


ヘスス・ナバスは、確かに突破力のある選手だとは思うが、球離れが悪いし、攻めが単調になるので、パスサッカーには合わないのかなという感じだった。

オランダ:
オランダ国民は「1-0の勝ちよりお3-4の負けを好む」気質だと何かで見た気がする。実際、以前のオランダサッカーは攻撃的との印象があったが、今回のチームは、監督、選手の言葉にもあるように「美しいサッカーをしたいが、勝利の方が大事」と考えているようだった。

カメルーン戦を観なかったこと、デンマーク戦、スロバキア戦を真剣には観なかったこともあり、準優勝ながら印象は薄い。スペイン戦の前半の守備は良かった。ブラジル戦でも、苦戦はしていたし、点も取られたが、得点された場面以外では良く守っていたと思う。スロバキア戦ではかなりピンチがあったと思う。

ラッキーなゴールが(特にスナイデルに)多かった印象。オウンゴールが2つあったり(一つはスナイデルのゴールになったけど)、オフサイドが取られなかったり(ウルグアイ戦の2点目)。

ロッベンはやっぱり凄かった。彼がボールを持つと相手チームは2人、3人とつかざるを得なかった。

スナイデルの視野の広さ、判断の早さ、パスの精度も目立った。カイトはよく動いて守備で貢献していた。
4-2-3-1だとこんな感じ。

FW:ビジャ
MF:イニエスタ、フォルラン、ロッベン
MF:シャビ・アロンソ、シュバインシュタイガー
DF:ファンブロンクホルスト、フリードリヒ、ルシオ、マイコン
GK:カシージャス

もう1チーム作るとするとこんな感じ。

FW:スアレス
MF:テベス、メッシ、ミュラー
MF:アレバロ、ファンボメル
DF:カプテビラ、プジョル、ピケ、セルヒオ・ラモス
GK:キングソン

自分でも子供っぽいと思うけど、夢のチームを考えるのは楽しい。

上記以外では、バレラ(メキシコ)、サンチェス(チリ)、ヨバノビッチ(セルビア)、フシレ(ウルグアイ)が記憶に残った。

バレラは右サイドのアタッカー。ちょっとボールを持ちすぎるきらいはあったけど、ドリブルの上手さと速さは特筆もの。途中出場ばかりだったのが不思議なくらい。ひょっとすると守備に問題があるのかもしれないけど、攻撃だけなら間違いなくエース級の能力を持っていたと思う。

サンチェスも右サイドのアタッカー。こちらもドリブルが凄かった。ドリブラー大好き。ちなみに、チリは今大会でスペイン、ドイツに次いで面白いサッカーをしていたと思う。むしろ前半だけならチリが一番かも(後半はやや失速してたので)。2試合しか観なかったのが悔やまれる。

ヨバノビッチは左サイドの快足アタッカー。ドイツ戦ではドイツ守備陣をきりきり舞いさせていた。

フシレはDF。ドイツ戦のパフォーマンスが気に入った。

今回は4-2-3-1の「3」の位置に良い選手が集まっていたと思う。シャビ、スナイデル、エジル、エラーノ、アイェウ、C・ロナウド、パク・チソン、ジオバニ・ドスサントス、チャバララ、クラシッチ、ぱっと思いつくだけでもこれだけいる。

一方でボランチと左SBはピンとくる選手が一人もいなかった。基本、守備陣は見てないんだということがよく分かりました。

スペインが延長後半に得点して1-0で勝利。

ファールが多くて最高の内容とは言い難かったが、凄く緊張感のある試合だった。

前半はオランダの守備の良さが目立った。スペインは序盤こそチャンスを作ったものの、その後はパスの出し所が無く、ロングボールを蹴らざるを得ない状況に追い込まれ、ボールを失うことを繰り返した。

後半は、疲れなのかカードがたまったからなのかオランダの守備のプレッシャーが弱まり、スペインがペースを掴んだが得点を奪うことはできなかった。

PKが見え始めた延長後半、ゴールを奪ったのはイニエスタ。裏へ抜けて落ち着いて決めた。素晴らしいゴールだった。

スペインが勝ったのは個人的には嬉しいが、この試合では、オランダを警戒しすぎて美しいサッカーをあまり見せられなかったのは残念。普段より攻撃にかける人数が少なく、ダイレクトプレーも少なかったように思えた。それだけオランダの攻撃力が凄かったということかもしれない。

オランダは、この試合でもロッベンの突破力が強烈に目立った。彼は変態。スナイデルの判断の早さ、パスの精度も素晴らしいものがあった。

3-2でドイツが勝利。

最後の最後までお互い攻め合って、決定的なシーンも多くて凄く面白かった。

この試合で気に入ったのは、ウルグアイDFのフシレ。一見ファールに見えるけど、実はちゃんとボールにいってる激しいタックルを連発。こぼれ球への反応やカバーリングも良かった。

注目のフォルランは、腿の怪我の影響もあって運動量は少なかったが、ダイレクトボレーでのビューティフルゴールを見せてくれた。これで最後のFKが入ってれば最高だったのに。

ドイツは主力のクローゼ、ポドルスキー、ラームが欠場したのは残念。でもケディラの上がりを中心に今日も面白いサッカーを見せてくれた。今回右サイドに回ったボアテングのクロスの精度も目立った。

今大会一番のサプライズだったのがドイツ(のサッカーの良さ)。若い選手が多いので、2年後のEURO、4年後のW杯も楽しみ。

オランダが3-2で勝利。オランダが地力の差を見せた試合だった。

試合を通してオランダがグラウンドを大きく使った攻めで押し込み、ウルグアイは速攻で反撃という流れが続いた。

オランダがファンブロンクホルストのスーパーミドルで先制、ウルグアイがフォルランのミドルで追いつき、オランダが後半2点を奪って突き放したが、ウルグアイも終盤1点差に迫って見せ場を作った。

オランダは前線のタレントが本当に素晴らしい。特にロッベン。ヘッドによる得点も見事だったが、オランダの2点目も彼がウルグアイDFをひきつけたことが効いた。彼がボールを持つとDF1人では止められず、2人、3人と付かざるを得ない感じだった。

オランダは守備も良かった。ウルグアイが前線に入れるボールをことごとくカット。ウルグアイ頼みの綱のフォルランも、ミドルで得点されたシーンをのぞけば、ほぼ自由を与えなかった。

ウルグアイは、スアレスの欠場が響いた。フォルランは、得点シーンは見事だったが、相手のプレッシャーが厳しかったこともあり、パスミスが目立った。守備陣は、1対1でやられても、全員がよく動いてカバーしていたが、オランダ攻撃陣を止め切ることはできなかった。

スペインが1-0で勝利。苦しい戦いだったが何とか勝利をものにした。

スペインは、序盤からパラグアイのプレッシャーを受け、思うようなプレイが出来ない。パラグアイ選手に素早く囲まれてボールを失う場面が目立つ。パスミスも多い。

低調だった試合が一気にヒートアップしたのは、パラグアイがPKを得てから。スペイン危うしという雰囲気が漂ったが、カシージャスがPKを阻む。直後にスペインもPKを得たが決められず。

65分頃からスペインらしさが戻る。トーレスを下げたことが良い方向に働いたのか、パスがつながるようになる。この頃から安心して見ていられた。

スペインのゴールは83分頃。イニエスタの素晴らしいドリブル突破から最後はビジャが決める。試合終盤にピンチがあったが、カシージャスが防いだ。

MVPは2度のビッグセーブを見せたカシージャス。

トーレスは本当に不調。監督が彼の復調を期待する気持ちも分かるが、今の出来で使い続けるのは、スペインを危険にさらすだけだと思う。監督には彼を外す英断を期待する。

ドイツが4-0で快勝。

とりあえずドイツが勝って良かった。内容的にもドイツに3点目が入るまでは非常に面白かった。

アルゼンチンは、攻撃陣はこの試合でも良さは見せた。テベスは相変わらず精力的に動いていたし、メッシのドリブルも素晴らしい。イグアインも抜け目なくゴールを狙っていた。しかし、個々の決定力は抜群でも、組織としての良さは、見た目は楽勝だった予選リーグを含め感じられなかった。

反対にドイツは全員が連動してよく動いていた。今日の結果は出来すぎだとしても、ボールも人も動くサッカーで観ていて楽しい。チームの雰囲気も良さそうだし、ますます応援したくなる試合内容だった。

ウルグアイがPKで勝利(本戦1-1、延長0-0)。

序盤はウルグアイが攻勢、前半の途中からはガーナがペースを握り、ウルグアイの同点ゴール前後からほぼ互角、そして延長は再度ガーナが押す展開だった。

ムンタリのスーパーミドル、フォルランのFKによるゴールシーンも良かったが、ハイライトは何と言っても延長終了直前のプレー。

スアレスのハンド→PK→PK失敗→試合終了の笛というドラマチックな展開。何もしなければ確実にゴールになっていたので、結果的には、スアレスのファインプレーとなった。

敗れたガーナは、この試合でも守備が良かった。スアレス、フォルランらをほとんど自由にさせず。ウルグアイは次戦スアレス欠場で戦力ダウンすることもあり、ガーナに勝ち残って欲しかったが・・。

ただ、フォルランのプレーがもう一試合見られるのは楽しみ。ガーナ戦では、良い形でボールをもらう機会は少なかったが、随所にらしさは見せた。

パス、ドリブル、シュート、何でもできる選手だが、少し面白いと思うのは、ハイボールを競るときの動き。最初は自分で競りに行くのだが、ひとたび自分のポジションが不利と見るや、さっさとあきらめてこぼれ球狙いに切り替える。淡白と言えば淡白だが、その合理的な判断は個人的には好みである。

オランダが2-1で逆転勝利。

勝つにふさわしいサッカーをしていたのは、少なくとも前半までは、ブラジルだったが・・。1点目のオウンゴールが痛かった。

オランダは、流れの中で崩すシーンは無かったし、決して見栄えの良いサッカーではなかったが、それでも勝つということは、よく分からないけど地力があるということなのか。とりあえずリードしてカウンターサッカーモードに入ると強そうな感じはした。

ブラジルは、守備は良かったと思うが、攻撃で決め手を欠いた。失点後、必要以上にあせっていたように見えた。カカは最後まで輝かず。マイコンの上がりはこの試合でも迫力があった。

オランダの次の相手はウルグアイかガーナ。どっちが出てきても決勝まで行ってしまいそうだが、これまでのところ、観ていて楽しいサッカーではないので、個人的にはあまり優勝して欲しくないところ。

1-0でスペインが勝利。

スペインは、グループリーグを抜けたことで、勝って当たり前というプレッシャーから解放されたのか、持ち前のパスサッカーが復活。そのスペインが攻め、ポルトガルがカウンターで応戦するという展開で、凄く面白かった。こういう試合、こういうスペインが観たかった。

得点したのは、やはりビジャ。イニエスタとシャビがつないで崩した、これぞスペインという得点。ビジャは得点シーン以外でも、左サイドで素晴らしい動きを見せていた。

スペインは後半途中まで、ボールを支配しつつも、ミスもあって今ひとつ攻め切れなかったが、不調のトーレスに代えてジョレンテを入れてから流れが変わった。個人的には、次戦以降もトーレス抜きで戦って欲しいところ。

ポルトガルも内容は悪くなかった。スペインにサイドは攻められたが、肝心の中央はしっかり守っていた。そしてボールを奪ってからの素早いカウンターで何度もスペインゴールを脅かした。ロナウドに対する激しい当たりが、ほとんどファールを取ってもらえなかったのはちょっと可哀想だった。

PKで日本敗戦(本戦、延長共に0―0)。劣勢に耐えてPKまで持ち込んだが無念の敗戦。しかし選手達はよく頑張った。

正直に言うと、試合後半までやや退屈で緊張感もあまり感じなかったのだが、選手達は本当に死力を尽くしていたと思う。選手達には、代表を応援する喜びを与えてくれたことに感謝したい。

最終試合で出場機会を得た憲剛、彼のパスはやはり美しかった。できることなら彼のプレイをもう少し見たかった。そしてこの4年間日本を引っ張ってきた俊輔、彼の左足が輝きを放つ場面を南アフリカで見たかった。

ブラジルが3-0で快勝。磐石の戦いぶりを見せた。

試合は、ブラジルが2点を取った時点で勝負有りの感もあったが、それまでは面白かった。面白くしたのはチリ。序盤、細かく速いパスで猛攻を仕掛け、相手ボールになると全力でプレス。非常にチリらしい戦いだった。

しかしブラジルはそんなチリのプレッシャーをものともせず、結局、最後までチリに決定機らしい決定機を与えなかった。チリの攻撃陣のレベルが高かった分、ブラジルの守備の良さが目立った試合だった。

ブラジルは攻撃でも良さを見せた。2点目、3点目は今のブラジルを象徴する見事なカウンター。今日のブラジルは本当に穴がなかった。あえて不安な点を探すとすれば、結果は出しているもののカカが本調子でないことと、エラーノが戻ってこれるか分からないことくらい。次のオランダ戦が非常に楽しみである。

ドイツが4-1で勝利。

自分が応援しているチームの試合は、内容よりも結果が大事。そういう意味でドイツが勝ったこの試合は良かった。

2点を取って楽勝かと思いきや、1点返され、幻の2点目を決められたあたりはどうなることかと思ったが、前がかりになったイングランドに対して素晴らしいカウンターを決めて止めを刺した。

ドイツで目立ったのはエジル、ミュラーの若いMFコンビ。クローゼ、ポドルスキー、シュバインシュタイガーらとも連携して次々にチャンスを作った。

他では、体勢を崩しながら1点目を決めたクローゼも見事だったし、GKノイアーもビッグセーブを連発。勝った試合は、全員良く見えるものなのかもしれないけど、残りの選手も良かった。結果的に控え選手を使うこともできて、ドイツとしては最高の勝ち方だった。

イングランドは、2点目を取ってもらえなかったのが全てか。1点を取った後はかなり押したが、相手GKの攻守もあり、追加点を奪えなかった。個人的にはルーニーに最後まで良さが見られなかったのは残念だった。

ガーナが延長戦の末、2-1で勝利。

前半はややガーナペース。後半以降は、選手交代、システム変更をしたアメリカが攻勢だったが、延長前半、ギャンの身体能力を活かした素晴らしいゴールの前に沈んだ。

ガーナで良かったのはGKのキングソン。予選リーグでのパフォーマンスも良かったが、この試合でも好セーブ連発。他にも、最後までサイドで攻撃の起点になっていたアイェウ、ゴールを決めたギャン、前半ゲームを組み立てたアナンなどが目立った。そして個々の選手だけでなく、毎試合解説者が「ガーナの守備はレベルが高い」と言うように、チームとしてのまとまりも良かったように見える。

アメリカは、後半からアルティドール、ドノバン、デンプシー、エドゥらを中心に攻め続け、1度は追いついたが、2点目が取れなかった。

私がアメリカの試合を観ていつも思うのは、NBAで活躍するような選手、すなわち身長2メートル前後で、速くて強くて跳べる選手がサッカーをやったらどうなるんだろうということ。そんな選手が前線に2人でもいれば、適当にクロスを入れるだけで点が入ってしまいそうな気がするんだけど・・。

ウルグアイが2-1で勝利。前半の途中から韓国が猛攻。勝ち越されてからも韓国は攻め続けたが追いつけず。面白い試合だった。

チームとして良く見えたのは韓国。球際に強く、運動量も豊富。守備のプレッシャーは厳しく、ボールを奪ってからは縦へ、縦へゴールを目指す迫力のある速い攻め。決定機も何度か作ったが決め切れず。スアレスの決定力に屈する形となった。

MVPはなんと言っても2得点のスアレス。これぞFWという仕事をやってのけた。

とりあえず、フォルランのプレイがもう一試合見られることになったので、個人的には、この結果には満足。

スペインが2-1で勝利。初戦でスイスに負けて、どうなることかと思ったが、終わってみればスペインが順当に首位通過。とりあえずホッとした。

試合で目立ったのはチリの出来の良さ。全員速くて上手くて、よく動く。守ってはタイトなマークでスペインに仕事をさせず、攻めては、スペインのお株を奪うような、ドリブルとショートパスによる攻撃で、スペイン相手に互角以上の戦いをしていた。退場者が出たこともあり、後半はおとなしくなったが、非常に魅力的なサッカーだった。チリの1戦目、2戦目観なかったことを後悔。

チリの次の試合(ブラジル戦)が、がぜん楽しみになったが、残念なのは、今日の試合で(審判の疑問の残る判定で)退場者を出したことと、無駄にイエローもらったことで、ブラジル戦に出られない選手が3人?いること。本当にもったいない。

スペインは、ビジャとイニエスタのゴールが素晴らしかった。試合終盤は、時間稼ぎで後ろでパスを回すだけだったが、勝利を優先する気持ちも分かるのでしょうがない。決勝トーナメントで本領を発揮してくれることに期待。

スペインで気になるのはトーレスの不調。動きやポジショニングは悪くないと思うけど、ボールが足につかない感じ。無理して使う必要は無いと思うんだけど・・。

この試合で予選リーグ終了。応援してるスペイン、ドイツ、日本、アルゼンチンが残ったのは良かった。コンディション的に良いパフォーマンスを見せられるのは、決勝Tの1回戦(か準々決勝)くらいまでだと思うので、今日の夜から凄く楽しみ。

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